たろXの『下手なら描かねば!』

ガチの素人、30歳から漫画家を目指し始めたおっさんの現在進行形型リアルドキュメント。果たして夢は果たせるのか!?

目指せ漫画家。2ページ×5作品チャレンジやります!

 

みなさまこんにちは。ハイボールには唐揚げ!たろX(たろっくす)です。

 

前回の記事でも書きましたが、今回は、実戦形式の練習として、ちょっくら漫画を描いてみることにしました。

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目次

 

漫画を描く前にちょっと心構えから

1年前、絵を描こうと決めて、すぐに漫画を描いてみたわたし。

 

適当にストーリーとキャラは考えたのですが、絵はへたくそ・道具は何もない・細かい設定とか考えてない状態だったわけで、当然描けるわけもなく。

 

やみくもに、いきなり漫画を描くのは大変危険ということは、身に染みてわかっております。(確実に心が折れる

 

たとえ1ページでも、漫画を描くということは非常に労力がいります。一コマ目で投げ出したくなります。

 

 

で、今回。

 

たとえ練習とはいえ、途中で投げ出さずに、最後まで描き切るにはどうすればいいのか。まずは考えてみました。

 

 

 うーん・・・。

 

漫画を描く目的、方法などをできる限り細かく、明確にすることが重要かなと。

これらをないがしろにして、いきなりストーリーとかキャラクターを考え出すと100%挫折します。

 

 

ネットや参考書でよく目にする言葉。

トーリーやキャラクターが漫画の命!

 

・・・。

 

 

これらは、すでに漫画が描ける人にとっての話じゃないかと。

 

わたくしは、まだそのステージにはいないのが現実。だって、まともに漫画描いたことないんだもの(´・ω・`)

 

 

将来的に、素敵なストーリーや魅力的なキャラクターを描くためにも、漫画を描いたという経験を重ねることが大事なのです!描き切ることが大事!

 

で、今回は、きっちり目的や方法を設定してから望もうと思いました。 

 

2ページ漫画 を 5作品 描いてみることに!

漫画を描く目的や方法、コツなどを考えているなか、非常に参考になるブログを見つけました。独学で漫画家を目指す人間にとっては、本当にありがたい内容。

 

 この神ブログ↓

henegone.hatenadiary.jp

 

 

で、純粋なわたしは、こう思いました。

このブログに書かれていることをそのまま実践してみたらいいんでないか?

  

詳しい内容は差し控えますが、初心者は2ページ漫画を全力で描くことから始めるべし!というもの。で、次は8ページ・・・・16ページ・・と段階を踏んでいけばよろし!とのこと。

 

 

と、いうことでまずは「2ページ漫画を描き切る」ことから始めることにしました。さらに、へたくそな自分は、1作ではなんとなく物足りない気がするので、5作品描いたろうと。

 

 

2ページ × 5作品 で 計10ページ じゃ!!これをやり遂げることができたら、得るものは大きいはず!

 

名付けて「2×5 チャレンジ」!!

 

 

しかしまあ、2ページとはいえ、いきなり5作品となると、どういった漫画を描くかを考えることが大変。練習とはいえ、一応漫画を描くのだからね。ジャンルだけでもしっかり決めないと。

 

何かいい方法はないものか。

 

ちなみに、「漫画」をwikipediaで調べてみると、こんだけジャンルがでてきた。

  • 学園漫画 - 学生群像を描いた漫画
  • ギャグ漫画 - ギャグ描写を中心にした漫画
  • ファンタジー漫画 - ファンタジー要素が含まれた漫画
  • SF漫画 - SFを題材にした漫画
  • ホラー漫画 - ホラーを題材にした漫画
  • 恋愛漫画 - 恋愛を主題にした漫画
  • スポーツ漫画 - スポーツを題材にした漫画
  • 音楽漫画 - 音楽を題材にした漫画
  • 料理漫画 - 食に関することを題材にした漫画
  • 推理漫画 - 「ミステリー漫画」もしくは「探偵漫画」とも称される

こんな感じ。(ほかにも、バトルとか冒険とか)

 

 

・・・。

 

ぴこーん!

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これらを組み合わせよう。てなわけで、あみだくじでちゃちゃっと組み合わせた結果。

 

  • 学園×ギャグ
  • ファンタジー×スポーツ
  • SF×恋愛
  • ホラー×音楽
  • 料理×推理

 

これをテーマに描くことに!!1作品目は「学園×ギャグ」や!

 

 

さらに、上の方でも、いったように、目的や方法をできる限り細かく設定。

 

・何故描くのか

→まずは、漫画を描いたという経験を得る。これまで練習した描き文字、効果線、トーンを実践で使ってみる。課題を見つける。

 

・何(道具)で描くのか

→アナログ。つけペンとミリペン。原稿用紙は投稿用サイズのB4

 

・どれくらい描きこむのか。

→ペン入れ、トーン貼りまで。納得するまで。

 

1作品あたり、どれくらいで描くのか。

→3日以内。

 

・そのほか意識すること

→背景もできる限り細かく。ストーリーもきちんと。手足を意識して描く。

 

 

よっしゃ、頑張ろう!!

 

 

苦戦するも、1つめの2ページ漫画を描いたった!

で、実際に描きました。

のべ8時間くらい?(2~3日がかり)

テーマは学園×ギャグ!

 

 

こちら!

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まあ、内容はとりあえず、置いときまして・・・。w

 

 

<描いてみた感想>

・写真資料がないと何にも描けないことを再認識(これは当然)。今回はネット画像をその都度見て描いたけど、資料がなくてもある程度描けるものを増やしていくのが重要。また、普段から身近なものを観察して、構造なりを把握するよう意識しようと思う。

 

・描き始めはつらいけど、徐々に仕上がっていくのは楽しい。ただ、基本めんどくさいの連続w。

 

・予想以上に時間がかかる。仕事しながらは結構大変。

 

 

<良かった点>

・見せたいコマを自分なりに決めて描けた。

・背景を今までになく、しっかり描いた。

・描き文字、トーン、効果線を描いた。

2ページで一応オチもつけれた。

 

<苦労したところ・課題>

・思ったように細い線が描けない。

・下書きに比べ、線がにするとなんかショボくなる。

・人物の頭が大きくなる。(もっとリアルな頭身で描くつもりだった)

・原稿用紙が汚れる。

・セリフやナレーションを書くための、吹き出しや枠の大きさがわからなかった。 

・描き方がわからないが、ごまかした箇所が何か所かあった。(調べるのがダルくなった)

・ネーム用原稿用紙(ペラペラ)に下書きを念入りにしすぎて、描き移す気力がなく、そのまんまその上にペン入れしたwトレース台を買おうw

・へたks

 

など書き切れないくらい多数・・・。

 

 

1作目はこんな感じでした。ダメな点や課題が山盛りなのは当たり前。これらをひとつずつぶち壊していくのだ!

 

そんな中、良かった点がほんの少しでも挙げられたことはでかいと思いました。

 

以上!

 

 

次回は、第2作目「ファンタジー×スポーツ」!!今回みつかった課題を意識しながら描くぞ!!

 

では、また!

 

スクリーントーンを初めて使ってみた結果。まさに魔法!?トーンは下手くその味方!

こんにちは。特撮大好き、初恋はアンヌ隊員たろX(たろっくす)です。

  

最近、描き文字・効果線について練習して、ちょこっと漫画家感が出てきたかなというわたくし(自信家)。最近髭も剃っていません。

  

そんな中、次に取り組んだのは、「トーン貼り」です。

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目次:

 

お馴染み。まずは、「トーン」とは何かを調べてみた!からどうぞ。

 日ごろ、漫画を読んでいて疑問に思うことの一つ・・・。

 

赤い髪の色・暗い夜の雰囲気・スカートのチェック模様はどうやって描いているのだろうか。

 

こういうの↓         

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何か特殊なことをやっているんだろうな。ずるい!

無知なわたくし。はっきりした正体は知りませんでした。ほんとに漫画家目指してんのかw!

 

・・・。  

インターネット検索だ!

 

検索の結果、すぐに答えが。

 

実はこれら、

 

スクリーントーン」というシール状の薄いシートだったのです。「トーン」というのが一般的。

 

とどのつまり、描いた絵の上に模様のついた薄いシールが貼ってあるということか!ビックリ!!

模様をつけたい部分に、トーンをペタッと貼って、カッターで切り抜いて形を整える。

 

↓こんな感じ。

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こうなる。f:id:taro-x:20170326122130j:plain

これが、桜木花道の髪色の正体ですな。

 

 

しかも、簡単に手に入るみたい。

デリーター スクリーン SE-61n 2枚セット

デリーター スクリーン SE-61n 2枚セット

 

 

うーむ、買うしかあるまい。

 

 

スクリーントーンの種類はざっと数百種類!?どれを買えばいいの??

 

漫画の演出の幅が劇的に広がる「トーン」。これは早速買って試さねば!イソイソ

 

まてまて焦るな。まだ慌てるような時間じゃない。

 

 

購入する前に、どんなものがあるのか、最低限下調べだ!というわけで、調べて大分類表を作成。

 

 

トーン大分類表↓

 

 

主要?っぽいものを見繕っても7種類。他にも、CG・転写・カラーなど色々あるらしい。

①~⑦それぞれに何十何百?と種類があるので、全体にすると、そりゃあもう膨大な種類が・・・

 

 ※ちなみに、⑦のホワイトっていうのは、通常のスクリーントーンは透明なフィルムに黒インクで印刷されているところ、白インクで印刷されている。既に黒インクで描画された絵の上や、比較的濃い通常のトーンの上に貼って用いる。通常のトーンよりも種類は少ない。とのこと。

 

 

うーん・・・。

 

いきなりすべてを購入して、使うのは現実的じゃない・・。

というか、金銭的にも無理!

 

とりあえず、スクリーントーンの大定番、「①アミ」か「②グラデ」だけにしておこう。

ちなみに桜木花道の頭も、「アミ」が貼ってあります。

 

というわけで、今回はその2つに絞って使ってみることに。

 

さっそく、トーン買ってみた。からの、貼ってみた。

 

まあ、色々考えていてもしかたがないので、とりあえず文房具屋で「①アミ」と「②グラデ」のトーン計8枚を買ってきました。

 

どん!

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1・アミ SE-1  27.5L10%   2・アミ SE-3  27.5L   30%

3・アミ SE-10  30L5%       4・アミ SE-4   50L    30%

5・アミ SE-62  60L20%   6・グラデ SE-158             

7・グラデ SE-97        8・グラデ SE-1189             

 

深く考えず、とりあえずパッと見で買いました。一枚300円弱。計2500円。大きさはB4。

 

※アミトーンに表記されている、30L5%といった数字の意味は水玉の大きさとか数を表すもの。漫画家さんがよく使うのは、60Lらしい。(印刷の関係だとか)

買ってきたあと、詳しく調べましたので、別記事で書きます。買う前に調べろよ!w

 

 

とりあえず、使ってみようということで、トーンを貼るための絵を描くぞ!

 

トーンについて調べている最中、トーン貼るならこの絵だ!っていうのが実は、思い浮かんでおりました。

 

 

それはウルトラマン!!

 

なぜか。

 

 

シンプルなフォルム。ゴテゴテ装飾がなくて、トーンが貼りやすそう。

わかりやすいツートンカラー!銀と赤の2色だから、簡単そう。

 

 

以上!!

 

 

ちゃちゃちゃっと描こう。

左が下書き、右がペン入れ後。

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さあ、ここからが本番。いよいよトーンを貼っていきます。

まずは、腰から太ももの赤い部分に貼ってみる。わくわく。使うのは「SE-43 50L30%」ってやつ。

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トーンを下絵にかぶせて、適度な大きさに切り抜き。ペタッと貼って形に添ってさらに切り抜き。こんな要領で、胸とか肘のラインにもトーンを貼っていきます。

 

 

 

うひょー。いい感じだぜ! 膝の部分は忘れてましたw

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いやあ。

 

トーン・・。めちゃくちゃ楽しい。

やる前はすごい面倒くさかったけど。思ったよりも随分簡単で、しかもいい感じになる。

 

 

楽しくなったから、背景も描いてしまえ!

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  ペン入れして、背景にもトーン貼り。試行錯誤でなんとかかんとか。

 

 

 

トーン貼絵 完成!!

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いやあ、トーン恐るべし。

へたくそな絵でも、なんか、雰囲気が出ちゃいます。これはやばい。

 

 

 

やばいついでに、ほかのトーンも使ってやろうということで。女性とじーさん。

左:SE-1189 右:SE-973 

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微妙な女の子も、こういった背景があると、なんとなくかわいく見えるね。

 

 

最後に。トーン初めて使ってみた感想。

今回、トーンを初めて使ってみたわけですが、簡単に所感を。

 

・一枚300円弱、大きさはB4。使ってるとすぐになくなりますw ただし、使った効果は絶大。へたくそな絵でも雰囲気がでます。ただ、値段が値段なので、費用対効果は一概にはいえません。

 

・使うのは思っていたより簡単。使う前はすごく敷居が高そうに感じていたけど、実際は違いました。

 

・使いすぎは危険かも。トーンに頼り切ってしまうと、画力に影響を与えそう。手描きで表現できそうなら極力頑張るべき?

 

トーンの使い方にもいろんな技術があるらしいので、少しずつでも極めていきたい。削ったり、重ねたり。

 

・一番大事だなと思ったのは、なんでも面倒くさがらず、やってみるということ。

 

 

・・・。 

 

 

今回の記事はこんな感じで終了。

 

 

ここ最近で、描き文字、効果線、トーンの練習をしたわけですが…。

肝心の漫画を描いていないことにジレンマと焦りが。

 

というわけで、練習した技術を活かしながらの短編漫画を描きます!!

 

そこで、課題を見つけて練習→また漫画描く→課題を見つける

 

っていうサイクルが理想かなと。

 

次回は、描いた漫画紹介の記事となるよう頑張ります!

『マンガ on web』主催!!第9回ネーム大賞への応募を宣言します!

 

こんにちは。休みの日は基本上下スウェットのたろXです。

 

 

漫画の練習に奮闘するなか、あるニュースが飛び込んできました。

 

 

なんと

 

『第9回ネーム大賞』の開催が決定いたしました!!

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ネーム大賞とは=ネーム段階で応募できる漫画の賞レース!!

 

・ネーム大賞とはなにか。

 

「マンガ on web」という 誰でも漫画を投稿・公開することができるサイトがあります。しかもどの作品もすべて無料で閲覧可能というスペシャルな漫画サイト。

 

※ちなみにサイトURLはこちら→  http://mangaonweb.com/

 

そして、その「マンガ on web」が主催する漫画賞レースがあります。それが「ネーム大賞」なのです。

 

 

・ネーム大賞の特徴

 

漫画を1作品描き上げるには、相当の時間と労力が必要となります。

 

①話の根幹づくり(ストーリー・キャラ)

②話を詳細まで作り、紙にざっくり描く(コマ割り、セリフなど=ネーム)

③下絵を描く(ネームをもとに、実際の原稿用紙にきっちり下絵を描く)

※これをネームという人もいる。さらに、下絵を描かないで、いきなり②からペン入れするという人も。

 

④清書する(③の上からペンでなぞる)

⑤仕上げをする(修正、加筆、各種演出、ベタ、ホワイトなどなど)

 

ざっっっくりいってもこんなに作業があるのです。(ちなみにアナログの場合ですよ。

もちろん、それぞれ漫画の描き方に個人差はあるのですが。

 

この作業の中でも、④と⑤は特に時間がかかります。

※ただ、漫画を描く上で、一番つらいのは①と②でしょうな。

 

で、「ネーム大賞」のはなし。

この賞レース、②の段階で投稿することができるのです!!つまり、ペン入れや仕上げなんかをしなくてもOK!

 

 

 

※ネームってこんな感じかな

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つまり、

 

漫画を応募したいけど、忙しくてとても描き上げることができない!なんていう社会人・主婦・学生の方や、本格的に漫画なんて描いたことないけど応募してみたいっていう初心者(わたしのような)の方でも気軽に参加できちゃうのです!

 

本当に誰でも参加できるので、プロ・アマ・大人・子供問わずいろんな作品が応募されるようです。

 

しかも、大賞に輝いた作者には、50万円が贈呈されるらしい(ゴクリ)

 

 

 

これはもうやるっきゃないでしょ!

 

 

 

ここで宣言しておきます。

 

 

 

わたくし、第9回ネーム大賞に 応募します!!

 

 

ちなみに、応募方法が閲覧可能なWeb上にアップするというものなので、皆様にもすぐに読んでいただくことができます(ドキドキ)

 

応募受付は201741日~630まで!

 

 

この世に生を得るは、事を為すにあり!!!

 

 

やってやるぞーーー!

集中線にスピード線!!効果線を使えば、迫力や躍動感がUP!?

みなさんこんにちは。

30歳から漫画家目指して奮闘中。ハンバーガー大好きたろX(たろっくす)です。

 

前回、「描き文字」の練習についての記事を書きました。

 

当たり前ですが、ほかにも習得すべき漫画のスキルはたくさんあります。(多すぎ!)

 

それらを一つずつ習得していくことが、結果、漫画上達への近道ではないかと考えております。(かわいい女の子ばかり描いてても、漫画は描けねーぞってこと)

 

急がば回れです。

 

 

そんなわけで、最近練習していたお題は、「効果線」です!

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 目次

 

机に向かってすぐに集中する技術

机に向かってすぐに集中する技術

 

 

 

効果線ってなに?とりあえず描いてみた。

さっそく、今回のテーマ「効果線」について。

そもそも、それって何なのよ?という方もいるかと思います。私もそうでした・・。

 

 

実際描いてみるのが一番早い!

てなわけで、インターネットで調べた知識と、手元にある漫画をもとに、練習がてら描いてみました。

 

 

・集中線 

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 漫画の中で、一番目にするものじゃないでしょうか。コマに迫力が出る!あるとないとでは大違い。弱いモンスターでも効果線をつければラスボスより強そうに見えない?

 

 

 

・スピード線(へたくそですいませんw)

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キャラや物が動いている様子を表現するためのもの。スポーツ漫画やバトル漫画なんかは、スピード線で動きを表現するのが基本。スポーツカーよりカブのが速そう!

 

集中線とスピード線。この2つは馴染みがあって、とっつきやすかったです。

 

 

 

・カケアミ

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擬似的に濃淡をつける手法。結構めんどくさい。(画像右の要領で、埋め尽くしていくとグラデーションができる)

現在はスクリーントーンがあるため、あまり使われていないらしい?ただ、独特の味があり、よく見ると色々な漫画で使われている。派生技もたくさん。

 

 

 

 

・カケナワ

f:id:taro-x:20170309231532j:plain上のカケアミの親戚。これまためんどくさい。(画像右のように短い線を繋げていく)

禍々しい雰囲気がでて、結構好き。

 

 

これらが代表的な効果線といわれるもの。(他にもまだまだあるよ。)

 

 

 

※注意して見ると、カケナワなんかも、結構色々な漫画に使われてます。↓

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個人的に「HUNTER×HUNTER」は効果線のテクニックが多いと思いました。そりゃ休載が多くなるわけだ!!

 

 

 

とりあえず量をこなせ!色々描いてみました!

 

こういったテクニック全般にいえること。それは、「習うより、慣れろ!!」

 

・・・。

ですよね。

 

上で挙げたテクニックを試行錯誤をかさね反復練習してみました。その一部をご覧ください。

 

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  <思ったことや気づいたこと>

 ・下手なりにでも、効果線をつけると漫画っぽくなる。

 ・慣れないうちは原稿用紙がめちゃくちゃ汚れる。 定規や手にいつの間にかインクが・・・。

 ・定規の使い方が肝。画鋲を中心に刺す方法は、個人的にやりづらかった。

 ・つけペンで細い線を引くのが難しい。今回は丸ペンで引いた。

 ・根気と集中力勝負。眠い時や疲れているときは避けるべき。

 ・デジタルの場合、かなりのスピードで効果線を引けるらしい?

 ・天津飯を初めて描いた。

 

 

 

 集中線の上級テクニック、『ベタフラッシュ』も練習してみました。

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慣れるまでは相当難しい。序盤は、進行方向と反対に定規が動いて、滲んで終了ばかりでした。

 

 

ああー、ただ、線を引くだけなのに相当な疲れ。漫画の1コマなんて、読むのは一瞬なのに、描くのは相当な時間がかかることが身に沁みました。漫画家ってほんと凄い…。

 

 

ほんのちょこっとだけ、漫画を描いてみたよ。

 効果線の練習の成果を試すため、2ページですが、漫画を描いてみました。効果線といえばバトル漫画ですので、一応バトル漫画です。

 

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へったくそですが、相当時間かかりました・・・。ただ、こうやって描き続けることが大事だ 涙

 

で、タイトルの通りですが、集中線とスピード線を描きこむことで、動きに迫力や躍動感が出ることが実感できました!この収穫はでかいですね。

 

 

とりあえず、効果線はこのへんにして。

 

次のスキルの練習に移りたいと思います。ちなみに次は『トーン貼り』をやってみるつもりです。

  

また次回!さようなら。

 

 

ちなみに今回使ったペンや道具はこちら。

 

ゼブラ 漫画用ペン先 丸ペン-A No.2586-A PM-1C-A-K 10本

ゼブラ 漫画用ペン先 丸ペン-A No.2586-A PM-1C-A-K 10本

 

 

 

パイロット インキ製図用30ml INK-30-DR 30ml 黒

パイロット インキ製図用30ml INK-30-DR 30ml 黒

 

 

 

タチカワ ペン軸(ラバーグリップ) T-40(キャップ付)

タチカワ ペン軸(ラバーグリップ) T-40(キャップ付)

 

 

 

 

『ドン!!』 表現の幅は無限大!描き文字を極めよ (後編) 『ゴゴゴゴ・・・』

 

 

行為する者にとって、行為せざる者は

最も過酷な批判者である。

              ―福沢 諭吉―

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みなさんこんにちは。

30歳から漫画家をめざしている男、たろX(たろっくす)です。

 

「描き文字」について練習・考察しましたので、その取り組みをご紹介します。

 

ちなみに、こちらは後編です!前回記事はこちらから。

taro-x.hatenablog.com

 

 

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 目次

 

「描き文字」を徹底解剖!表現の幅は無限大だ!!

前回、ジャンプ、ヤンマガビッグコミックの各漫画の「描き文字」を数えたことを記事にしました。 

 

で、色んな漫画の「描き文字」を数えている際に、考えていたこと。

 

それは、

 

「描き文字」って、

ざっくりと大きく分けて次の二つに分けれられるなあと。

 

①    実際に聞こえる音

・ドアを閉める「バタン」 ・そばをすする「ズルズル」

・つばぜり合い「キンッ!カキン!」 ・殴る「ドガッ」「バキッ」

・レーザーを打つ「ビキュン」

などなど

 

②    周りの雰囲気、物の状態、キャラの心象を表す

・輝いている「キラキラ」 ・暗い「どよ~ん」

・照れる「カ~ッ」 ・ライトが光る「ピカッ」

・怒りに震える「わなわな」・だらだらする「ダラ~」

などなど

 

 

それぞれ、同じ描き文字でも、描く上でのポイントが若干違っている気がします。

 

まずは、①実際に聞こえる音 を描き文字で表す場合の自分なりのポイントをまとめてみました。

 

 ・音の大きさ による描き分け

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音が大きいほど、描き文字は大きくなる。(左=大きい 右=小さい)

つまり、音の大きさ=描き文字の大きさ

 

 

 ・音の高低 による描き分けf:id:taro-x:20170305220447j:plain

音が高いほど、描き文字の角が鋭くなる(左=高い 右=低い)

音の高低=エッジの鋭さ

 

 

 ・音の重量 による描き分け

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音が重いほど、描き文字の色が濃くなる。(左=重 右=軽)

音の重さ=色の濃さ(中間色はトーンなど駆使しよう)

 

 

こんな感じで。

 

これを色々組み合わせれば、実際に聞こえる音の描き文字は結構描きやすいし、表現の幅が広がりそうかも。

 

もっと突き詰めれば、 

音の大きさ、高低、重量を1~5くらいにレベル分けして、表にしておくと、便利。

 

大きさ3・高さ2・重量2 だったらこんなフォルムみたいに。

 

 

ただ、ほかにも

機械音ならノイズっぽく線をガタガタにするとか、風の音なら線をとぎれとぎれにさせたりと、オリジナリティを出す工夫も必要ですね。

 

普段から頭の中で、周りの音を「描き文字」にしてみて、メモ帳などに描いてみようと思います。

 

 

 

次に、

②周りの雰囲気、物の状態、キャラの心象を表す描き文字のポイントを考えてみました。

 

こちらは、①に比べて結構複雑。

と、いうのも、①のようにセオリーが見つけづらい。体系立てるのが難解というか面倒だなあと・・・。

 

場面の雰囲気、物の状態、キャラの心象にあわせて、感覚で適したものを選ぶのがいいかと。

 

たとえばライトが光る状態を「ピカッ」と描き文字で表すとして、

・大きく、鋭く描くと、非常に明るく目に刺さるような光となるし、

・小さく、丸く描くと、普通の明るさの、目に優しい光。

こんな感じになりません?

 

 新キャラが登場したときの「ドン!!」ってやつを、

・大きく、黒く描くと、重要キャラ感・威厳などが出る

・小さく、白く描くと、小物感が出るとか。※小物感てなに?

 

とりあえず、②は色々漫画を見たり、描きまくって感覚を養うことが特に重要だと思います。(丸投げ)

慣れだ慣れ!

 

 

とりあえず、思いつくものを描きなぐりました。

いや、難しい。

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・・・。 

難しい。

 

 

 

ちょっと実験。描き文字を変えると、印象も変わる?

描き文字分析も煮詰まってきましたので、練習も兼ね、ちょっと実験をしてみました。

 

今回、描き文字を数えたワンピースの1コマを使って。

 

左が実際のコマを模写したもの。右が描き文字を変えて模写したもの。

アナログ人間なので、PCに原画を取り込んで文字だけ変更とかできなかったので、2パターン描きました・・。こういう時デジ絵だと便利なんだろな。)f:id:taro-x:20170305221136j:plain

手前のキャラが、奥の女の子に向かって皿を分投げるシーン。

この「ビュン!!!」って描き文字ですが、ものを投げた時に空気を切る音で、実際に聴こえますね。

 

・左の特徴は、字体が丸い。ベタ塗り。

 字が黒いため、皿の重さや硬さが出ています。当たったら痛そうだなって感じもしますね。丸いけどエッジもきつく、空を切る音が高め、重いものが物凄い速さで投げられている感が出ています。

 

・右の特徴は、字体が四角い。白抜き。

 右は白抜きのため、字に重量感がなく、軽く感じます。文字も角ばっているため、空を切る音も低く、スピード感がいまいち出ていません。

 

ん~、

 

そんな気がしましたw

 

実験終了。

 

 

迷った時にはこれ!「描き文字」スクラップブック。

描き文字だけに注目して漫画をみていると、それぞれの作家さんにより、描き文字にも特徴があり、無限に幅があることに気がつきました。

 

ほんとに個性がでている。絵以外でも個性はだせるんだなあと。

 

しみじみ。

 

 

そこで、一つ名案が浮かびました。

 

気に入ったもの、マネしたい描き文字をドンドン切抜きし、スクラップブックを

作っちゃえということです。

 

なんか、こう、○○の雰囲気を出したいんだけど、どんな描き文字にしようか悩む・・・。なんてときに、非常に便利かなと。

 

そのまま描き移すのではなく、あくまでもインスピレーションを働かせるアイテムとして。

 

 

さっそく実践してみました。

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作者はどのような意図を持ってこの描き文字にしたのかを、自分なりに想像して描きこむことが重要。

 

この一撃はすごく、ダメージが大きいからうんたらかんたら。

読者の目線が、右から左に流れているので、それにあわせて。

 

こんな感じで、事細かく記載していこうと思います。

 

 

これからも、どんどん気に入ったものがあったらスクラップして、充実させていこうと思います。

これは今後役にたちそうだ!

 

漫画のスキルは他にもたくさん!恐れず立ち向かいます!

いやあ、なんだか今ちょっとマニアックというか、勉強みたいな内容になってしまいました。

 

漫画って絵がうまけりゃいい!みたいに思われがちですが、すっごく色々考えられているんだということを痛感しました。

 

今回取り上げた「描き文字」然り、作者は色々頭をひねって、いかに読者を楽しませるかを考えているんだなあ。

  

数日間、絵を描いたというよりも、勉強していた気分でしたw

 

ただ、

こうやって、ひとつずつスキルを習得していくことが、漫画上達への一番の近道かなと思います!

 

で、次回も漫画のスキルについて。

 

ずばり

「効果線」です!!(これも、苦手なんだよね・・・。)

 

 

では、またお会いしましょう。

さようなら!

『ドン!!』 表現の幅は無限大!描き文字を極めよ (前編) 『ゴゴゴゴ・・・』

 

 

 

 

『人生とは、自転車のようなもの。倒れないようにするには走らなければならない』

               アインシュタイン

 

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30歳から漫画家をめざしている二児の父、たろX(たろっくす)です。

 

自己紹介・過去の振り返りも終わったので

taro-x.hatenablog.com

 

 

今回からは、現在行っている練習や取組みについての記事です。

で、さっそく今回のテーマを。

 

ズバリ「描き文字」です!

f:id:taro-x:20170305222734j:plain 目次

 

 

 

え?描き文字ってなに??そこからスタートのおっさん。

前回の記事、「絵の素人が1年間頑張った結果!こんなに描けるようになりました!!(後編)」の最後に載せた漫画。

taro-x.hatenablog.com

 

 

筋トレ後にプロテインと間違えて、焼肉のタレを飲むというくだらいないもの・・・。

 

あれを描いている最中、自分の中で様々な課題が見えてきたのですが。

その一つが「描き文字」です。

 

 

ちなみに、「描き文字」とは、

漫画内で目にする、「ドン!!」とか「ゴゴゴゴゴ・・・」とか「バシュッ!」ってやつです。

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 ↑こーいうの

 

 

この「描き文字」って、漫画特有ですよね。

だって、絵画やイラストなんかには使われない表現方法です。

 

ゆえに、漫画を描く上で、相当重要かつ絶対必要なスキルといえるでしょう。

 

で、話を戻します。

 

実際、描いた漫画のなかに、いくつか「描き文字」を描きこんだのですが、

なんか普段目にしているものと違うなあ・・。微妙・・・。

 

そう感じました。

 

というか、

「描き文字」って簡単だと思っていたけれど、めちゃくちゃ難しい・・・!

 

・大きさはどうしよう。

・字体ってどうすればいいの?

・黒く塗りつぶす?白抜きにする?

 

など、考えることがたくさん。

 

絵の練習をいくらしたところで、漫画を描くことがうまくなるわけではないことがよくわかりました・・・。

 

 

と、すれば、やることは一つ。

 

「描き文字」のスキルを習得すべく、研究や、考察を重ねました。 (ちょっとだけ)

 

 超人気漫画「ワンピース」1話分の描き文字数は45個!?

「描き文字」について、考えていたわたし。

コツを掴もうにも、何から手をつけていいのかわからない・・・。

 

んー・・・。

 

そもそも、

 

現在、人気漫画の中には、どれくらい「描き文字」が使われているのだろうか?(超少なかったら練習しなくても済むかも・・・。へへへ)

 

よっしゃ、数えてしまおう。

 

ということで、

カウントしてみることに。「ドン!みたいな大文字から、サッ みたいな小さなものまで」大小含め全部。

 

何か大きな成果が得られるのか、はたまた、ただの徒労に終わるのか。

 

さっそく、コンビニにダッシュ!!

対象年齢の違う漫画雑誌3冊を用意!!

 

①少年ジャンプ ②ヤングマガジン ③ビッグコミック

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集計開始。

 

・・・。これはなかなか面倒くさいぞ。

 

うわ、この漫画描き文字多!!

 

つかれた・・・。

 

 

 

~早送り~

 

結果はっぴょ~~~~う!!

 

週刊少年ジャンプ No.42

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ヤングマガジン No.13

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ビッグコミック

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ジャンプは全漫画で描き文字率3割超!年代が上がるほど描き文字も減少傾向!!

いやあ、めちゃくちゃ疲れました・・・。

でも、個人的には、結構面白い結果が得られたかなと。

 

さっそく上の結果を考察してみました。

 

まず、雑誌の対象年齢によって差が顕著でした。 

 

・ジャンプはすべての漫画で、コマ数に対しての「描き文字」の割合が3割超え!

バトル漫画は「描き文字」が相当重要っぽい。描き文字の種類も非常に豊富で見てて楽しい。少年漫画は描き文字命!

ちなみに、ワンピースはバトルシーンが無かったにも関わらず、描き文字が多い!

ワンピース独特の賑やかな感じの秘密はこれだったのか。

 

ヤンマガは漫画によって差がでかい。少ないものは極端に少なかった。エロ系はやっぱ擬音が大事。「描き文字」によって想像が搔き立てられる。

 

ビッグコミックは最大でも4割。というか、1割切っているのがほとんど。雑誌全体の「描き文字」が少ないから、パラパラめくった印象もジャンプやヤンマガに比べ、落ち着いた感じがした。描き文字のバリエーションもほぼなくて単調。

 

つぎに、漫画のジャンルによっての違いを考えてみました。

 

・もっとも、描き文字数が多いのが、やはり「バトル漫画」。青年向けであれ、一般向けであれ、アクションシーンにはやはり描き文字が多い。

特にジャンプは、動きのあるシーンは8割以上「描き文字」が描かれていた。ビッグコミックでも、「デビルマンサーガ」なんかは「描き文字」が結構出てきたので、動き=描き文字は漫画のセオリーですね。

 

・エロ系の漫画もめちゃくちゃ多い。バトル漫画とは違った擬音が満載でした。やはりエロに音は重要だ(しみじみ)。

 

・恋愛ものや日常系は動作ではなく、「どきっ」とか「か~~~っ」といった、キャラの気持ちを表すものが多かった。

 

 まとめると、

 

自分の漫画のターゲット、描きたいジャンルによって「描き文字」の数も使い分けることが重要のようですね。特に少年漫画を描きたい場合は、絶対的に描き文字のスキルが必要。魅力的な描き文字を描く練習が必要かなと。

 

逆に、大人向けになればなるほど、絵の雰囲気や味が大事。さらにストーリー命って感じか。キャラの表情で魅せる、さらに背景の描きこみも多かった。

 

大人向けの漫画なのに、描き文字をやたらめったら入れる、

バトルなのに、描き文字が少ないなど、ターゲットやジャンルに対して描き文字数がミスマッチだとイマイチな漫画になってしまう危険があるのかも。

自分の描きたい漫画に合わせて、描き文字をどれだけ描きこむか、色々考える必要がありそうでした。

 

ただ、

逆にいえば、あえて、ジャンルと描き文字数をミスマッチさせて、他作品と差別化させるのもありなのかな・・・。

 

以上が、有名漫画の「描き文字」を数えてみて、得られた結果です!

 

ん~、まあちょっと参考になりました。

 

これからも暇をみて、数えてみようかなあ。

やっぱやめよ。

 

↓ワンピース!!!!!!

ONE PIECE 84 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 84 (ジャンプコミックス)

 

 

長くなりそうなので、この辺で。

後編につづきます!!