たろXの『下手なら描かねば!』

ガチの素人、30歳から漫画家を目指し始めたおっさんの現在進行形型リアルドキュメント。果たして夢は果たせるのか!?

『ドン!!』 表現の幅は無限大!描き文字を極めよ (前編) 『ゴゴゴゴ・・・』

 

 

 

 

『人生とは、自転車のようなもの。倒れないようにするには走らなければならない』

               アインシュタイン

 

------------------------

 

 

30歳から漫画家をめざしている二児の父、たろX(たろっくす)です。

 

自己紹介・過去の振り返りも終わったので

taro-x.hatenablog.com

 

 

今回からは、現在行っている練習や取組みについての記事です。

で、さっそく今回のテーマを。

 

ズバリ「描き文字」です!

f:id:taro-x:20170305222734j:plain 目次

 

 

 

え?描き文字ってなに??そこからスタートのおっさん。

前回の記事、「絵の素人が1年間頑張った結果!こんなに描けるようになりました!!(後編)」の最後に載せた漫画。

taro-x.hatenablog.com

 

 

筋トレ後にプロテインと間違えて、焼肉のタレを飲むというくだらいないもの・・・。

 

あれを描いている最中、自分の中で様々な課題が見えてきたのですが。

その一つが「描き文字」です。

 

 

ちなみに、「描き文字」とは、

漫画内で目にする、「ドン!!」とか「ゴゴゴゴゴ・・・」とか「バシュッ!」ってやつです。

f:id:taro-x:20170305212340j:plain

 ↑こーいうの

 

 

この「描き文字」って、漫画特有ですよね。

だって、絵画やイラストなんかには使われない表現方法です。

 

ゆえに、漫画を描く上で、相当重要かつ絶対必要なスキルといえるでしょう。

 

で、話を戻します。

 

実際、描いた漫画のなかに、いくつか「描き文字」を描きこんだのですが、

なんか普段目にしているものと違うなあ・・。微妙・・・。

 

そう感じました。

 

というか、

「描き文字」って簡単だと思っていたけれど、めちゃくちゃ難しい・・・!

 

・大きさはどうしよう。

・字体ってどうすればいいの?

・黒く塗りつぶす?白抜きにする?

 

など、考えることがたくさん。

 

絵の練習をいくらしたところで、漫画を描くことがうまくなるわけではないことがよくわかりました・・・。

 

 

と、すれば、やることは一つ。

 

「描き文字」のスキルを習得すべく、研究や、考察を重ねました。 (ちょっとだけ)

 

 超人気漫画「ワンピース」1話分の描き文字数は45個!?

「描き文字」について、考えていたわたし。

コツを掴もうにも、何から手をつけていいのかわからない・・・。

 

んー・・・。

 

そもそも、

 

現在、人気漫画の中には、どれくらい「描き文字」が使われているのだろうか?(超少なかったら練習しなくても済むかも・・・。へへへ)

 

よっしゃ、数えてしまおう。

 

ということで、

カウントしてみることに。「ドン!みたいな大文字から、サッ みたいな小さなものまで」大小含め全部。

 

何か大きな成果が得られるのか、はたまた、ただの徒労に終わるのか。

 

さっそく、コンビニにダッシュ!!

対象年齢の違う漫画雑誌3冊を用意!!

 

①少年ジャンプ ②ヤングマガジン ③ビッグコミック

f:id:taro-x:20170305213942j:plain

 

集計開始。

 

・・・。これはなかなか面倒くさいぞ。

 

うわ、この漫画描き文字多!!

 

つかれた・・・。

 

 

 

~早送り~

 

結果はっぴょ~~~~う!!

 

週刊少年ジャンプ No.42

f:id:taro-x:20170305215151j:plain

 

 

ヤングマガジン No.13

f:id:taro-x:20170305215233j:plain

 

 

ビッグコミック

f:id:taro-x:20170305215308j:plain

 

 

ジャンプは全漫画で描き文字率3割超!年代が上がるほど描き文字も減少傾向!!

いやあ、めちゃくちゃ疲れました・・・。

でも、個人的には、結構面白い結果が得られたかなと。

 

さっそく上の結果を考察してみました。

 

まず、雑誌の対象年齢によって差が顕著でした。 

 

・ジャンプはすべての漫画で、コマ数に対しての「描き文字」の割合が3割超え!

バトル漫画は「描き文字」が相当重要っぽい。描き文字の種類も非常に豊富で見てて楽しい。少年漫画は描き文字命!

ちなみに、ワンピースはバトルシーンが無かったにも関わらず、描き文字が多い!

ワンピース独特の賑やかな感じの秘密はこれだったのか。

 

ヤンマガは漫画によって差がでかい。少ないものは極端に少なかった。エロ系はやっぱ擬音が大事。「描き文字」によって想像が搔き立てられる。

 

ビッグコミックは最大でも4割。というか、1割切っているのがほとんど。雑誌全体の「描き文字」が少ないから、パラパラめくった印象もジャンプやヤンマガに比べ、落ち着いた感じがした。描き文字のバリエーションもほぼなくて単調。

 

つぎに、漫画のジャンルによっての違いを考えてみました。

 

・もっとも、描き文字数が多いのが、やはり「バトル漫画」。青年向けであれ、一般向けであれ、アクションシーンにはやはり描き文字が多い。

特にジャンプは、動きのあるシーンは8割以上「描き文字」が描かれていた。ビッグコミックでも、「デビルマンサーガ」なんかは「描き文字」が結構出てきたので、動き=描き文字は漫画のセオリーですね。

 

・エロ系の漫画もめちゃくちゃ多い。バトル漫画とは違った擬音が満載でした。やはりエロに音は重要だ(しみじみ)。

 

・恋愛ものや日常系は動作ではなく、「どきっ」とか「か~~~っ」といった、キャラの気持ちを表すものが多かった。

 

 まとめると、

 

自分の漫画のターゲット、描きたいジャンルによって「描き文字」の数も使い分けることが重要のようですね。特に少年漫画を描きたい場合は、絶対的に描き文字のスキルが必要。魅力的な描き文字を描く練習が必要かなと。

 

逆に、大人向けになればなるほど、絵の雰囲気や味が大事。さらにストーリー命って感じか。キャラの表情で魅せる、さらに背景の描きこみも多かった。

 

大人向けの漫画なのに、描き文字をやたらめったら入れる、

バトルなのに、描き文字が少ないなど、ターゲットやジャンルに対して描き文字数がミスマッチだとイマイチな漫画になってしまう危険があるのかも。

自分の描きたい漫画に合わせて、描き文字をどれだけ描きこむか、色々考える必要がありそうでした。

 

ただ、

逆にいえば、あえて、ジャンルと描き文字数をミスマッチさせて、他作品と差別化させるのもありなのかな・・・。

 

以上が、有名漫画の「描き文字」を数えてみて、得られた結果です!

 

ん~、まあちょっと参考になりました。

 

これからも暇をみて、数えてみようかなあ。

やっぱやめよ。

 

↓ワンピース!!!!!!

ONE PIECE 84 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 84 (ジャンプコミックス)

 

 

長くなりそうなので、この辺で。

後編につづきます!!